片付けられない人間が頑張って片付けようとしているブログですが

以前は「ミニマリストになりたい」というブログ名でした。なんかいいブログ名を考え中です。最近はハンドメイドの記事ばかりなような・・・

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」


ムーミン谷の十一月 (1980年) (講談社文庫)

ムーミン谷の十一月 (1980年) (講談社文庫)


それは「ムーミン谷の十一月」です。

ムーミン谷シリーズで最終巻なのですが、ムーミン達は登場しません。


登場人物達はなんらかの理由で自分がブレてしまったり、自分が好きではなくなってしまっています。


ガキの頃は「スナフキンかっけー!」ぐらいしか思いませんでしたが、断捨離で本棚見直しの際に、「処分する前にもう一回読もう」というハイパー貧乏性ダメ心理でなんとなく読んでみました。

それがよかったようで、この本が「人生に影響を与えた一冊」となりました。


特に第3章フィリフヨンカの大冒険。


フィリフヨンカさんは元々はお掃除好きな一人暮らしのご婦人だったのですが、掃除中に屋根から落ちそうになってしまうのです。窓に挟まっている雑巾を引っ張って窓を開けようと試みるのですが、その時に思うことが印象的でした。

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「ああ、きれがちぎれませんように。新しい、じょうぶなぞうきんだったらよかったのに……。もう、こんどからは、古ぞうきんとか、なにやかやを、けちけちして、とっておくのなんてよそう。じゃんじゃん使っちまおう。」


この後、自分がブレていく考えが続きますが割愛。


俺もいらない服やらタオルやらをダスターにするためにたくさんとっておいてあったので、使い捨てでじゃんじゃん使うようになりました。


そしてボロぞうきんはちぎれることなく、フィリフヨンカさんは命からがら部屋に戻るのです。「一生かかってもあじわえないような、こわいめにあった」フィリフヨンカさんが、その後思うことがとても衝撃的でした。

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「コーヒーでもわかしましょう、と思って、台所の戸だなをひらくと、おや、まあ、これは、なんとしたこと。戸だなの中には、やけにぎっしり、せとものがつまっていました。


こんなにせとものがあるなんて、いままで、まるっきり気がつかなかったわ。コーヒー茶わんなんて、ぎょっとするほどあるし、野菜ざらや肉ざらだって、ありあまるぐらいあります。

おぼんは、山づみになっているし、食器だって入れものだって、何百というほどあるんだから。それなのに、それをつかうのは、たったひとりなんだわ。

わたしが死んでしまったら、あとは、だれがつかうのかしら。」


たぶん代々の家族の分を一人になってもずっととっておいたのでしょう。

整理整頓はされているようですが・・・・・


わたしが死んでしまったら、あとは、だれがつかうのかしら。


俺が死んでしまったら?


家族が遺品を確認して処分するのでしょうか。

家族や親戚が先に死んでいたら?行政から依頼された業者さんが処分するのでしょうか。


この話で自分が死んだ後のこと気にするようになりました。

そして絶対断捨離を続けようと、ミニマリストを目指そうと思うようになりました。


いつ死ぬって予定はないけどさ、なんかあれだよね。一回事故で死にそうになったしね。家族に汚部屋やらアクションフィギュアやらオタクグッズやらを整理させるのが嫌だなと思います。


もともと買う前にネットでさんざん画像検索して、誰かがレビューしているのをさんざん見てから買って、自分もレビューっつってやっていたので、断捨離始めたら、本当は誰かが手に入れた画像をネットで見るだけで満足していたことに気がつきました。


他にもムーミン達のいないムーミン屋敷に集まった人達の微妙な関係の共同生活には、考えさせられることがたくさんありました。


お年寄りに対する考えも変わりました。

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フリーダムなミムラ姉さんと認知症のような描写のあるスクルッタおじさんのやりとりがおもしろいです。

この挿絵のミムラ姉さんかっこよすぎ。


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フィリフヨンカさんが自分を取り戻して、皆を巻き込んで大掃除する場面は本当にスカッとしました。



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そしてムーミン谷シリーズで一番好きな挿絵はきっとこれです。


俺が持っている古い本はこの絵が表紙なのですが、今は違うのですね。ちょっと残念です。


新装版 ムーミン谷の十一月 (講談社文庫)

新装版 ムーミン谷の十一月 (講談社文庫)



スウェーデン語版はフィリフヨンカさんが中心の表紙だったんですね。嬉しい。